年金制度の基礎知識・2階建ての年金とは?

年金制度の基礎知識・2階建ての年金とは?

今回から、第2章「年金制度の基礎」です。まずは、

俗に言う “2階建ての年金 “についてです。

“二階建て年金 “とは、サラリーマンの年金を示す言葉です。

サラリーマンが年金受給者になると、報酬比例型の「厚生年金」と、

固定型の「基礎年金」の2種類の年金を受け取ることになる。

この性格の異なる2種類の年金を「2階建ての年金」と呼ぶ。

サラリーマンは厚生年金に加入しますが、

同時に国民年金にも加入することになっていて、

厚生年金に加入することで支払われる年金を「厚生年金」といい、

国民年金に加入することで支払われます。

支払われる年金を「基礎年金」といいます。

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一方、自営業者は国民年金にしか加入していないので、

支給される年金は「基礎年金」だけです。基礎年金」だけなので、

「一階建ての年金」と呼ばれています。また、

サラリーマンの妻(被扶養配偶者)は、保険料を払う必要はありませんが、

「第3号被保険者」という名前の国民年金に加入します。

支給される年金は、国民年金に加入した際に支給される「基礎年金」のみで、

これも「一階建ての年金」です。

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現在の日本の年金制度では、年金受給者は全員が国民年金受給者です。

サラリーマンは厚生年金に加入し、厚生年金保険料だけを支払っているので、

自分が国民年金にも加入していることを認識していないかもしれませんが、

年金制度上、厚生年金加入者は国民年金です。第2号被保険者」として

位置づけられています。

つまり、厚生年金加入者は、国民年金の「第2号被保険者」であり、

厚生年金と国民年金の両方に加入していることになります。

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“専業主婦””自営業者 “の年金

第2号被保険者=厚生年金加入者」の被扶養配偶者は、

国民年金の「第3号被保険者」となります。第3号被保険者は、

20歳以上60歳未満という年齢要件があります。

そして残りは(国民年金の)「第1号被保険者」です。

わかりやすいように自営業者と呼ばれることが多いですが、

法律的には「第2号被保険者と第3号被保険者以外で、

日本国内に居住している20歳以上60歳未満の人」。とされています。

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実は、自営業者に限らず、例えば失業すると

厚生年金を脱退することになるので「第1号被保険者」になりますし、

20歳以上の学生も「第1号被保険者」になります。

第1号被保険者」とは、

いわば第2号、第3号以外の「みんな」のことです。

この「第1号被保険者」は、一般的には「国民年金加入者」と

認識されていますが、年金制度ではすべての年金加入者が

国民年金加入者となります。中でも「第1号被保険者」は、

年金制度が国民年金、厚生年金、共済年金に分かれていた

時代の国民年金加入者が、そのまま新しい年金制度に移行したため、

今でも「第1号被保険者」となっています。被保険者」ではなく、

単に「国民年金加入者」と呼ばれることも多い。

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年金受給の形態は、年金申請の形態と連動している

(どんな人がどんな加入者になるか)。その中で、

「第2号被保険者=厚生年金加入者=サラリーマン(公務員を含む)」だけが

「2階建て年金」になるのですが、

日本ではサラリーマンの比率が高い(約80%)のが現状です。

年金の説明では、「二階建ての年金」という言葉がよく使われています。

国民年金対応の年金は「基礎年金」と名付けられたが、

これは「基礎年金」がすべての年金受給者に

支給される「基本的な」年金であるからである。

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